お通夜までに決めておくこと

関係者に葬儀の日程を連絡する

全ての準備が済んだら、関係者に葬儀の連絡をします。
この時点で近親者や親しい友人などは亡くなったことを知っていますが、そうした親しい人を含めて、葬儀に参列することが予想される人には全員死亡のお知らせと通夜・葬儀の日程を連絡する必要があります。

連絡する方法は電話・FAX・メールなどでお知らせするのが一般的です。

昔は故人の交友関係だけでなく、遺族の仕事関連、遺族の交友関係、町内会など多くの関係者に告知していましたが、最近では告知する範囲を限定して葬儀を行うケースが増えています。
とはいえ、遺族でも知らない交友関係があるかもしれません。誰にお知らせをするかについては家族間でよく確認しあう必要があります。

葬儀の案内をする際のポイントとしては、

  • 故人の名前
  • 喪主の名前と故人との関係
  • 死亡した日時
  • 通夜・葬儀・告別式の日時と場所
  • 葬儀の宗教形式
  • 連絡者の名前
  • 供花・供物について

なお、供花・供物を辞退する場合はその旨を明記します。

家族葬など、葬儀の規模が小さい場合の連絡について

遺族の会社へは、忌引休暇の届け出をする際に葬儀の日程や場所を知らせます。
会社の関係者の通夜・告別式への出席は最近ではお断りするケースも多いようです。参列を希望するかどうか、また供花や弔電を受け付けるかどうかなど、あらかじめはっきり伝えておくと混乱になりません。

近所への連絡は、葬儀は身内のみで簡単に済ませる旨の通知をします。供花や弔電の受け取り可否についてもはっきり伝えておきます。
最近は近所への連絡は事後のことも多いです。

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死亡届を提出する

死亡届は、死亡診断書または死体検案書と左右で1枚の用紙になっています。
死亡診断書・死体検案書は医師が記入しますが、死亡届は家族が記入します。
死亡届は亡くなって7日以内に役所への提出が義務付けられています。

死亡届を届ける届出人は親族・同居者・家主・地主・家屋管理人・土地管理人等・後見人・保佐人・補助人・任意後見人とされていますが、代理人でもいいので、一般的には葬儀社が代行することが多いです。その場合は、届出人の印鑑が必要になります。

役所へは死亡届の他に火葬許可申請書も提出します。これらが受理されたら死体埋火葬許可証が交付されます。これがないと火葬を行えませんので、重要な書類になります。火葬場で必要になるので、自分で持たずに葬儀社に預けておくことをおすすめします。

死亡届を提出する場所は死亡者の死亡地、本籍地、または届出人の所在地の市役所・区役所または町村役場に提出します。24時間受け付けています。

妊娠12週目以降の死産・流産の場合、医師に死産証明書を作成してもらい、役所に提出します。
生後すぐ亡くなった場合は、先に出生届を出した後に死亡届を提出します。いずれも提出は死後7日以内です。原則的には火葬します。

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棺、霊柩車など、細々とした事柄を決める

いよいよ通夜直前になったら、棺や霊柩車などの細々とした事柄を決めていかなければなりません。

棺については、かなりグレードに幅があり、合板材の安い値段のものから無垢材の高額なもの、布張りの更に高い棺など、さまざまに揃っています。
どの棺にするか、予算の都合で選ぶといいと思いますが、基本的に棺のグレードはほぼ葬儀社の儲けに直結していると思って間違いありません。
ですから、よほどこだわりがある場合を除き、そこそこの値段のもので十分でしょう。
最近では環境に配慮した特殊段ボール素材の棺も登場しています。
棺のデザインについては、祭壇のデザインに合わせたものがよいでしょう。生花祭壇の場合であれば白い覆いをかけたものが見栄えするでしょうし、仏式なら「棺掛け」「棺覆い」と呼ばれる袈裟を模したカバーをかければ見栄えがします。

霊柩車については、火葬場に行く際に使用しますが、葬儀会場と火葬場がほぼ同じ敷地にあるのに霊柩車を薦めてくる葬儀社もあります。
そうした、たかが数十メートルの移動は、なにも霊柩車を使わずともストレッチャーなどで移動は可能です。ダマされないようにしましょう。
霊柩車の費用は距離数や車種によって異なりますが、だいたい10kmで15000円程度です。

また、葬儀の時期が真夏や真冬の場合は、葬儀社が扇風機やストーブを出してくれる場合もあります。これも有料なので、事前に必要かどうかきちんと決めておきましょう。

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供花・供物の方針も決めておく

供花・供物・花環を受け取るかどうか、方針を決めておいたほうがいいでしょう。花環については、場所によっては飾れないところもあるので、事前に葬儀社に相談するとよいでしょう。
いただいた供花・供物を並べる順番ですが、1基ごとに芳名札を建てる場合、中央寄りほど故人と関係が深い人を配置します。
また、芳名札を立てず、芳名板に「順不同」として掲げる方法もあります。
なお、喪主が故人へ出す供花を「喪主花」といい、1基もしくは一対準備する地方も多く見られます。

また、祭壇が生花祭壇の場合は、いただいた花全てを祭壇の一部として飾り、芳名札は立てずに全て芳名板に書く、という方法が最近では多く取り入れられるようになってきています。

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祭壇の形式を決める

葬儀社へ支払う金額のうち、大きい割合を占めているのが祭壇にかかる費用。
葬儀社はできるだけ高い祭壇をすすめてきます。それだけ、高い祭壇は葬儀社の儲けになるからです。
例えば、白木の祭壇ですと、規模にもよりますが数十万円かかる場合も。

ですが、葬儀社によっては、過去の葬儀の際の祭壇を見本として写真に撮っている場合があります。
そうした写真を見ながら、自分の考えるお葬式の形に最もふさわしい祭壇を決めていくのがいいでしょう。

最近では、故人が好きだった花を中心に、花で祭壇をいっぱいにする生花祭壇が多く好まれてきているようです。
価格も白木の祭壇に比べて安価で済む上に、生花を帰りに自宅に持ち帰って、同じく持ち帰った遺骨の周りを花でいっぱいにすることもできます。
また、生花祭壇の場合は、供花も祭壇に飾ることで、さらに花で覆い尽くされる祭壇になることができます。その場合、名札は入口付近の芳名板にまとめて掲示されるケースが多いようです。

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通夜振る舞い、精進落としなど飲食を決める

通夜振る舞いとは、故人と共にする最後の食事のことで、故人の供養とともに参列者へのお礼を込めて、お酒や食事をふるまうものです。
通夜振る舞いには地域によって特性があり、地方によっては、大往生した人の通夜振る舞いに赤飯を炊く場合もあるようです。また、一般の参列者はお菓子や飲み物を受け取って帰る、という地方もあります。

首都圏での通夜振る舞いは、お寿司や煮物、オードブルなどをセレクトした大皿料理が基本。
参列者のほとんどが口をつける程度で帰りますので、量は参列人数の半分程度でじゅうぶん。
葬儀社に頼むと、たいてい人数分の通夜振る舞いを用意するので、あらかじめこちらで少ない人数分だけを用意するように行っておく必要があります。
家族葬など、小さなお葬式の場合は葬儀社を通さずに自分たちで用意することも可能です。その方が費用は圧倒的に安くなるので、葬儀の費用を抑えたい人にはおすすめです。

葬儀・告別式後、火葬後のの食事を「精進落とし」などと言います。
こちらは1人3000~4000円程度の会席料理が基本。火葬場へ同行した人全員にふるまう場合もあれば、親戚のみ、家族のみ、というケースも有ります。これは地域の特性や過去のお付き合いの程度などを勘案して決めましょう。
通夜振る舞い、精進落としともに、飲食代の他に飲み物代がかかります。1人500~1000円程度を見ておきましょう。

また、最近ではこうした飲食の場でも故人の生き方を偲ぶ工夫をする人が増えています。
例えば故人がワインが好きだった場合は、その好きだったワインの銘柄を出してみたり、故人が好きだったお菓子を出したりすると、故人を偲ぶ会話にも花が咲くことでしょう。

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会葬礼状・会葬御礼品を決める

会葬礼状、会葬御礼品については、特にこだわりがない場合は、葬儀社が適宜手配をしてくれます。
ですが、葬儀社の用意するものは、内容的には無味乾燥の、故人らしさが反映されていないものになってしまいます。
葬儀というのは故人の生き様の総決算。それが画一的な文面や御礼品だと、せっかくの故人の意志が生かされていない、という懸念もあります。

もし、精神的、体力的、そして日程的に少しでも余裕があるのであれば、会葬礼状や会葬御礼品は、自分で選んでみると、ひと味ちがう内容になります。
例えば、故人のエピソードや思いなどを文面に取り入れる人が増えてきています。
会葬御礼品についても、葬儀社が用意したものではなく、自分自身で選んだものを用意することも可能です。
その方が、ありきたりな、おもしろみのないアイテムではなく、個性あるひと品が思い出に残る式になることでしょう。

とはいえ、会葬礼状にしても会葬御礼品にしても、大急ぎで印刷したり集めたりしなければならないもの。そう考えると、ある程度はお仕着せでも仕方がない部分もあります。
もし余裕がなければ、とりあえず葬儀社と相談して、どこまで個性を出すことが可能なのか、具体的なアドバイスを貰いましょう。
会葬御礼品については、とりあえず無難なものにしておいて、香典返しに凝ったものを贈る、というのも1つの案です。

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遺影を決める

葬儀社選び、葬儀会場選びが決まったら、いよいよ本格的な葬儀の準備に入ります。
葬儀の準備と言っても、大概のことは葬儀社の方で行なってくれます。
ですが、ご自身で行わなければいけないのが、「遺影」の写真選びです。

遺影は葬儀の当日だけでなく、何年も飾られるものなので、慎重に選ぶ必要があります。
遺影に使う写真はその人らしい表情がにじみ出ているものを選ぶとよいでしょう。
もし1枚に選びきれない場合は、数枚候補を葬儀社に手渡して、その中から選んでもらうようにしましょう。
その場合、1枚を正面に飾るメインの遺影とし、それ以外を受付や祭壇の一角に飾ることも可能です。

最近はデジタルフォトフレームなどを有効に活用し、遺影をスライド式に表示する、といった新しい遺影の形もあるようです。

最近の遺影写真はカラーが主流。額縁も黒一色ではなく木目調やカラー額縁なども出てきているようです。写真を加工して喪服へ着せ替えたりすることも、最近ではほとんど行われなくなってきています。服装もポーズも背景も、できるだけ自然な形の遺影写真が好まれているようです。

また、遺影の写真は最近のものを使う人が多いですが、若いころの写真を使っても一向に差し支えありません。

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葬儀の場所を決める

葬儀の場所を決めるときには、まず「故人の意思」が尊重されます。故人が生前自宅での葬儀を希望していたのであれば、多少不便であっても自宅での葬儀を選ぶべきでしょう。
また、故人がキリスト教徒である場合は、教会でお葬式をすることになります。
その他、葬儀をする会場としては、次のような場所が挙げられます。
・自宅の場合
片付けや整理が大変、他人の目が気になるという理由で自宅での葬儀を行う人は年々減ってきています。とはいえ、故人が生前自宅で葬儀を行うことを希望していた場合は、やはり自宅で行うのが筋でしょう。
また、家族葬のような小規模な葬儀を行うのであれば、会場費が必要ない分だけ費用的には助かるのも事実です。

・集会場や公民館の場合
マンションや団地の集会場、自治体が保有する公民館などで葬儀を行うことも可能です。使用料は葬儀会場に比べてリーズナブルですし、無宗教葬の場合は、選択肢として有力になります。ただし、こうした場所では規約が厳しく、利用時間に制限があったり音楽の使用ができなかったりと、不便を強いられることもあります。規約を事前によく読んでおくことが大切です。

・葬儀社の式場の場合
葬式場の中には葬儀社が保有・運営する式場、公営の式場、寺院が運営する式場などがあります。宗旨宗派の制限、生花や料理の持ち込み制限、宿泊施設の有無、駐車場の有無など、それぞれに特徴や制約がありますので、事前によく調べて優先順位をつけた上で決定するとよいでしょう。

・寺院の本堂、教会の場合
菩提寺の本堂や所属する教会で葬儀を行うことも可能です。ただし、こうした場所は本来葬儀をするために造られてはいません。そのため、参列者に不自由を強いることになる場合もあります。その点はよく確認しておく必要があります。
また、神道では境内の中で葬儀を行うことは出来ません。

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葬儀の日程を決める

葬儀の日程は、家族や近親者のスケジュール、僧侶の都合、火葬場の空き具合、葬儀会場の空き具合など、様々なスケジュールを取りまとめて決めることになります。もちろん、できるだけ早い日程にこしたことはないのですが、思わぬ日数が掛かる可能性もあります。その場合、安置所への料金もかさんでくるので、多少強引でも葬儀社と相談して決めてしまいましょう。

一般的には亡くなって1~3日以内に通夜を行うケースが多いようですが、都合がつかず1週間以上空いてしまう場合も珍しくありません。ドライアイスで遺体を冷やしているとはいえ、その処置では5日程度が限界。この5日までになんとか決めてしまいたいところです。
どうしても5日間では調整がつかない場合は、こちらで紹介したエンバーミングの処置を検討することも頭に入れる必要があるかもしれません。

特に年末年始は火葬場がお休みの場合があるので、火葬までの日数がかかってしまう場合があります。こういう場合はやきもきしてしまいがちですが、慌てても事態は改善しません。落ち着いて火葬場が空くのを待つしかないようです。故人と向き合う時間が増えたと思って、ゆっくりとお別れをしてください。

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