喪主としての葬儀

葬儀終了後に行うこと

葬儀が終了したら、まず事務の引き継ぎを行います。
受付や会計などを担当されていた方から、香典、芳名帳、香典帳などを受け取り、金額に間違いがないかその場で確認しておきましょう。香典袋の記載金額と実際のお金の額が合わない場合もありますが、多くは入れる際の手違いによるもの。不足分は、その分がわかるように記録する程度でよいでしょう。

式場をあとにする場合には遺骨・位牌・遺影・香典を持参し、他の荷物や細かい備品等は葬儀社に運んでもらいます。葬儀後、自宅に弔問に来る人もいるので、会葬御礼状、会葬御礼品、即日返しは多めにストックしておくといいでしょう。これらの品は最終的に返品することは可能です。

自宅に戻ると、葬儀社が遺骨を置く台と四十九日忌まで使用する「自宅飾り(後飾り)」と供花の一部をセットしてくれます。
なお、花台を含めて、自宅飾り祭壇は使用しなくなったら引き取ってもらえます。

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精進落としのポイント

火葬・初七日法要が終わると、一般的に食事が振る舞われます。これを「精進落とし」と言います。
昔は、故人の没後四十九日までは肉や魚の生き物の食事は断って、精進料理で過ごす風習がありました。四十九日の忌明け後、初めて肉や魚を再び食べることが出来るようになったために、それを「精進落とし」と呼んでいたのです。ですから、本来であれば精進落としは四十九日法要のあとに行われるべきものなのですが、現代では初七日法要が終わったあとにお世話になった人へのお礼の意味を込めて「精進落とし」を行う場合が多いようです。

席順は、僧侶が上座、遺族が下座に着席しますが、地域や寺院との関係によって異なる場合もあります。僧侶が同席しない場合は御膳料としてお触れとは別に渡します。

精進落としは、喪主・遺族代表の挨拶から始まります。その後杯を掲げますが、その時の発生は「乾杯!」ではなく「献杯」となります。またグラスを高く挙げたり音を立ててグラスを合わせるといったことはマナー違反です。

また、場合によっては「影膳」といって、故人に向けてお膳を用意する場合もあります。これについては、一定時間がたったらみんなでいただくのが通常です。

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初七日法要について

火葬が終わり、骨上げも済んだら、遺族・親戚は式場に戻ったり、法要・会食会場に移動したりします。それぞれの施設・部屋に入る前に、死の穢れを清める意味で身体に塩をふりかけたり、手に水をかけたり、おしぼりで手を拭くなどの儀式をします。これについては最近では穢れの意味合いが薄れてきたこともあり、行われない場合も多いようです。

火葬が終わって遺骨になって戻ってきた故人を迎える法要のことを「遺骨法要」と言います。最近では遺骨法要と同時に初七日法要を行うケースが多くなっています。本来であれば初七日法要は故人の没後7日後に行われる儀式なのですが、7日後に遺族・親戚が全員揃うのは難しいという理由で、最近では火葬の直後に初七日法要が行われるようになってきています。

最近急速に増えているのが、火葬後ではなく葬儀・告別式の式中に初七日法要まで行なってしまう、というパターンがあります。これを「繰り上げ初七日法要」といいます。中には葬儀当日に四十九日法要まで行なってしまう「取越法要」「繰り上げ四十九日法要」を営む地域もあります。

なお、神道の葬儀の場合、葬儀が終わったあとには「帰家祭」といわれる儀式を行います。その際、仮御霊舎と言われる台に遺骨と霊璽を置きます。
キリスト教の場合は遺骨法要・初七日法要・帰家祭に相当する儀式はありませんが、日本の風習に譲歩して遺骨を台に安置し、献花を行ったり賛美歌を歌ったりする場合もあるようです。

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火葬場での流れ

火葬場へ向かう時に絶対に忘れてはいけないのは死体埋火葬許可証です。
これがないと火葬ができません。
とはいえ、この許可証については基本的に葬儀社の人が預かってくれていますので、特別な場合がない限り喪主の人は気にする必要はない場合が多いです。
火葬炉前に到着したら、職員の指示に従います。場合によっては焼香や献花ができたり、棺の小窓を開けて最後のお別れができる場合もあります。また、この際に僧侶が来て短い読経(炉前法要)をする場合もあります。

そうした儀式や手続きが済んだら、遺族は別室で待機することになります。火葬の時間は早くて40分ほど、長いと2時間ほどです。その間は食事をするところもありますし、お菓子とお茶で過ごす場合もあります。火葬場によって過ごし方は異なるので葬儀社に確認しておいてください。

火葬が終わると、火葬炉に向かい、遺族による「拾骨」「骨上げ」という、遺骨を拾い集める儀式があります。
骨上げは喪主から2人一組になり、1片の骨を拾い上げる「箸渡し」という作法で行われます。
関東では全ての骨を拾い集めますが、関西では喉仏や歯骨など一部の遺骨しか拾い集めません。地方によって作法も異なります。

なお、火葬の前に渡した死体埋火葬許可証は、「火葬済」の証明印を押されて返却されます。これは納骨の際に必要となる書類なので、火葬場職員が骨壷に一緒に入れて渡してくれるところが多いようです。

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お別れの儀から出棺までの流れ

葬儀・告別式が終了すると、棺が中央に出され、遺族や近親者が最後の対面をする「お別れの儀」が始まります。お別れの儀では遺族や近親者の手で生花を棺の中に入れていきます。棺に一緒に入れたいものがあれば、この時点で入れます。

お別れの儀が終了したら、棺の蓋を閉じて、霊柩車へ運びます。地域によっては棺の蓋に釘を打つ「釘打ち」が行われることもあります。釘打ちについては、最近ではあまり行われないようになってきていますが、やり方としては半分ほど打ち込まれた釘を、家族・親戚が小石で1人数回軽く打ち込んでいくのが通常です。浄土真宗やキリスト教ではこの釘打ちは行われません。

出棺前に喪主か遺族代表が挨拶を行います。その際、喪主は位牌、他の遺族が遺影を前に抱えます。その他の親戚は横か後ろに整列して並びます。
遺族挨拶の内容としては、

  • 冒頭の挨拶:本日はお忙しい中・・・など
  • 故人とのエピソード
  • 故人への交誼の感謝の言葉
  • 結びの言葉:今後とも変わらないご指導と・・など

といった内容が一般的です。

遺族挨拶が終了したら、霊柩車は故人を載せて火葬場へ移動します。
遺族はハイヤーかマイクロバスに乗車して火葬場へ向かいますが、できれば1人は霊柩車に同乗することをおすすめします。通常サイズの霊柩車であれば助手席に1人は同情できます。

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キリスト教の葬儀の流れ

キリスト教のお葬式は、カトリックとプロテスタントの違いはありますが、おおむね聖書の朗読、説教、賛美歌などで構成されています。
とはいえ、日本の場合、キリスト教のお葬式であっても日本人向けにある程度歩み寄った構成になっていて、仏式の葬儀で行われる「弔辞」「弔電」「お別れの儀」「遺族挨拶」など、本来のキリスト教の葬儀ではみられない儀式も取り入れられています。

キリスト教の葬儀では、仏式の葬儀とは異なる部分が多く、特に賛美歌などは日本人にはあまり馴染みのないものなので、葬儀の式次第や賛美歌の楽譜、祈りの言葉などをまとめた印刷物が参列者に配布されることも多くあります。これらは教会が用意する場合と遺族が準備する場合があります。

キリスト教と仏式の葬儀の違いとしては他に遺影を正面に飾ったり、供花の名札を祭壇に並べることはしません。また弔辞についても故人に向かってではなく遺族への慰めと励ましを中心に、遺族や参列者側を向いて語りかけます。

キリスト教の葬儀ではみんなで賛美歌を歌ったりお祈りをする場面があります。無理の無い範囲で構わないので、周囲と調和した動きをするように心がけるといいでしょう。

キリスト教葬儀の式次第

遺族・親戚着席

司式者(牧師・神父)入場、開式の辞

聖書朗読、賛美歌、聖歌斉唱、祈りなど

献花・献香など

司式者の退場、閉式の辞

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神道の葬式の流れ

神道ではお葬式のことを「神葬祭」と言います。仏式で通夜に当たるのが「遷霊祭・通夜祭」で、葬儀告別式に当たるのが「葬場祭・告別式」になります。聞きなれない言葉が多いので戸惑う場合もありますが、基本的な流れは仏式とそう大きくは異なりません。式次第の中で大きく異なるのは焼香の際に「四手」をつけた玉串を納め、拍手ではなく音を立てないしのび手でお参りします(玉串奉奠の儀)

また、戒名に当たる名前は「諡名」といい、名前の下に「之霊」「命」「霊位」などをつけます。男性は「大人命」、女性は「刀自命」をつけることもあります。

神葬祭では立ったり座ったり低頭したり仏式のお葬式とは異なる動作をします。

神道の神葬祭で使う主な用語

・霊璽:故人の霊をうつすもの。仏式の位牌に相当
・饌:お供えする食べもののこと。供物に相当
・帰幽:死亡すること
・奥津城:お墓のこと
・手水の儀:儀式や拝礼の前に手を清める作法のこと
・直会:神事の際の会食のこと

神道の神葬祭の式次第

遺族・親戚着席

神職入場・開式の辞

献饌、祭詞奉上など

弔事・弔電の紹介

玉串奉奠

神職退場・閉式の辞

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地域による葬儀告別式の違い

葬儀・告別式の行い方は地方・地域によって大きく異なります。

例えば、一般的には火葬は葬儀・告別式のあとに行われますが、地方によっては先に火葬を行い、その後葬儀・告別式を行うこともあります。
こうしたやり方は、故人が骨になってからの葬儀なので「骨葬」と言います。骨葬では午前中に火葬し、午後から葬儀告別式を行うケースが多いようです。

また、葬儀告別式は、今では一連の流れになっていますが、二部構成にして、「葬儀」「告別式」をはっきり分けている地方も少なくありません。むしろそちらのほうがかつては主流でした。
葬儀は宗教儀礼などによって故人を送る儀式のこと。一方告別式は友人・知人たちと最後のお別れをする場という意味があります。
このように、葬儀と告別式は本来性格が違うものだったことは覚えていて損はないでしょう。

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葬儀の式次第

ここでは、一般的な仏式に則った葬儀の流れをフローチャートにしてみました。

遺族・親戚着席:開式15分前に喪主は喪章をつけて着席します

僧侶入場・開式の辞:僧侶が入場し、司会者が開式の辞を述べます

読経:読経が始まります

弔辞・弔電:弔辞披露。弔電紹介が入ることもあります

焼香:読経が進む中焼香が始まります

(法話・説教):読経のあとに僧侶が法話説教をすることもあります

僧侶退場・閉式の辞:僧侶が退場し、司会者が閉式の辞を述べます

お別れの儀準備:棺が中央に配置され、蓋を開けてお別れの儀の準備をします

お別れの儀:棺の中に花を入れていきます

棺を運ぶ:棺を運んで霊柩車に入れます

喪主挨拶:喪主もしくは遺族代表がお礼の挨拶をします

出棺:火葬場へ向けて出発します

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葬儀開始1時間前にすべきこと

葬儀告別式1時間前にすべきこととしては、まずは弔電の整理です。全文を読み上げる人、名前のみを読み上げる人を葬儀社に伝えます。氏名にふりがなをふっておくと読み間違えを防ぐことが出来ます。読む順番通りに並べておくと安心です。

弔電の読む順番は、生前に故人と交流が深かった人を優先します。弔電の数が多い場合は全文読み上げを3通程度まで、名前のみを5通程度に絞って紹介することもあります。数名に絞れない場合は弔電紹介そのもの省略することもあります。その際は弔電披露を省略する胸のアナウンスを入れてもらいましょう。

また、火葬場へ行く人数も、マイクロバスなど車両の乗車定員に限りがありますので、できるだけ正確に把握しておきます。

火葬後精進落としなどを設定している場合は食事する人数も正確に把握し葬儀社に伝えておきます。

開式直前は確認事項が多くなりますが、基本的にはその都度葬儀社が教えてくれますので、あまり細かいことに心配しすぎないでも大丈夫です。

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